続きましてエリカ様の登場です。
エリカ 『金閣寺知ってる人☆』
観客 『は〜い☆』
見事全員が手を挙げました♪(笑)
しかし、
エリカ 『実はですね、金閣寺と言っても…』
金閣寺の建物についてベタ褒めすると思いきや…
三島由紀夫の小説“金閣寺”についてアツ〜く語って下さいました♪
観客 『そっち〜!?』
良い意味で期待を裏切り笑いもバッチリ☆

エリカ様は自分で小説を書くほどの文学少女なのです。
この小説は人によって解釈が変わると言われているのですが、それこそが三島文学の面白さであり沢山のファンに愛されている要因なのだそうです。
エリカ 『ここがホメポイント1です☆

すかさず金閣寺を褒めるエリカ様。
講座はエリカ様の解釈で進めていきます。
主人公の溝口はどもりが原因で思うように自己表現が出来ず、同年代の若者たちと精神的な高い壁を感じ内向的になっていきます。
寺の住職である父の影響で幼い頃から“金閣寺 = 美”と教えられ認識します。
しかし、ある時実物の金閣寺を見るのですが自分が思い描いていた金閣寺より美しくなく落ち込んでしまいます。
溝口は父から与えられた『付与の生』を生きていくことになります。
父が死に、お坊さんになる為に溝口は金閣寺がある寺へ行かされるのですが、戦争で金閣寺が焼かれてしまえば良いと思うようになります。
なぜなら金閣寺は永遠だが人間である私は永遠ではない。
ならばいっそのこと無くなってしまえばいい…
金閣寺が無くなることで自分と同等になると考えます。
しかし戦争が終わっても金閣寺は奇跡的に無事だった。
そのことが彼の中の金閣寺に対する美意識を更に高めることになってしまうのです。
溝口は同じ大学に通う柏木に憧れを抱く様になります。
柏木は決して性格が良いヤツではありません…
ではなぜか?
彼は足に障害を持っています。
自分はどもりで言葉に障害を持っています。
同じ障害を持っているのにも関わらず自分は内向的になる反面、柏木は逆に障害を利用し他人や女性を口説く武器にさえしてしまうからです。
溝口は柏木の紹介で女性とも付き合うことになるのですがそんな時でもふと金閣寺が頭をよぎり…
溝口 『金閣寺の方が美しい!!

と肝心なところでダメになってしまいます。
女性に触れたいのに金閣寺がそうさせてくれません。
更に唯一心を開いていた友人が自殺し、寺の住職にわざと嫌われることで将来への望みも失います。
女性、友、未来と全てを失った溝口は最後に自分の美学を完全なものにする為に金閣寺を燃やそうと決意します。
それまで全て誰かから与えられた『付与の生』を生きてきた溝口が最後の最後で自分の意志で金閣寺を燃やそうと考えたのです。
未だ聞いたこともない自分の人生…
これを『未聞(みもん)の生』と言います。
ここでエリカ様…
エリカ 『今日イチのホメポイントですよ♪

エリカ様が金閣寺を通じて伝えたかったことは、誰かから与えられた『付与の生』を生きるのではなく、自分自身で手に入れた『未聞の生』を切り開きましょう!!
ということではないでしょうか?
エリカ様は話の構成がとても上手でまるで国語の授業を受けているかの様でした。
字も大きく書いていたのでとても分かり易かったです。
笑いもちゃんと用意していた(!?)のも素晴らしい☆

私の選んだ“今日イチの笑いポイント”は
“認識”という字を何度か書いていたのですが誤って
“認認”と書いていました。
私 『ニンニンや!!

と、イチさんとコウさんの席に向かってドロン☆のポーズをしていた所、豆腐さんが気付いて
豆腐 『認認になってるよ☆』
と優しく教えて下さいました。
慌てて書き直すエリカ様。
しかし、再び認識を書く際にまた“認認”と書いてしまい会場は大爆笑☆
いやぁ〜♪
まさかカブせて来るとは素人とは思えない笑いのテクニック♪
姐さん、勉強させて頂きます!!
ちなみに溝口君が女性関係も『付与の生(性)』だったというツッコミはヤボですぜ、兄貴♪
ドロンでござる☆

続く
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